片想いの愉しみ

あの人今どこで何してるのかなー。

ちょっとでもわたしのこと、思い出してくれてたらいいのにな。

 

次はいつ会えるかなー。

あの人に触れたら、あの人に触れられたら、どんな感じだろう。

セックスするとき、どんな顔するんだろう。どんな声出すんだろう。

 

片想いは妄想してる間がいちばん愉しい。

それが初めて現実になった瞬間は、その興奮度と喜びで感覚が100倍ぐらいになるけど、回を重ねるごとにテンションは下がり、「何か、思ってたほどでもないよなー」みたいな失礼な感想が出てきたりする。

 

そこから関係が深まるごとに、どこかつまらない感覚は馴れ親しんだ愛着に変わり、一緒にいることが当然である平穏さや、まだ見ぬ一面を発見する喜びなんかが出てくるのもまた愉しい。

 

…が、妙なウキウキ感は片想いだからこそ味わえる妙味。

妄想フィルターで相手を見ていられるからこそ、愉しくて愉しくて仕方のない時間。

 

叶うかどうかより、そんな風にウキウキさせてもらえる体験こそが貴重。

片想いにウキウキする毎日、ほぼ2年ぶり。愉しい。